~あなたを好きだった頃の私に戻ってしまうから~
まだ少し暖かい空気が泳ぐ季節。
部屋のベランダで少しずつ暗くなってゆく景色を見つめていた。
あなたのことが憎い。
どうして私はこんなにも惨めな気持ちになってしまったのでしょう。
あなたの嫌いなところを探すのに、部屋の中はあなたの面影ばかり。
それはすべて、優しいあなたと笑った季節が枯葉のように残っている。
私をおいて、あなたはきっと幸せになる。
それは私が一番知っているつもり。
まだ枯葉が色を持っていた頃、あなたに伝えたいことが山ほどあった。
今はもう、伝えることはできない。
伝えてはいけない。
伝えてしまったら、あなたを好きだった頃の私に戻ってしまうから。
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一言でいえば「失恋」「別れ」というありきたりなものかもしれませんが、
一人ひとりの人生というストーリーは決してありきたりではなくオリジナリティの溢れる貴重なものです。
この楽曲が、あなたの人生における経験や思い出とリンクできたら僕も嬉しく思います。
古川雅人
この楽曲が入っているアルバム
『あした』